2012年9月1日土曜日

大事なこと

精神科医 樺沢紫苑氏【今日の言葉の癒し】115 かかわりの数と質で、人は育ちます。

信頼関係を築くためには、コミュニケーションの質と量を増やすしかない。その第一歩として「挨拶」が重要である。

昨日の投稿で書きました。「挨拶」くらいでコミュニケーションが深まって、信頼関係が構築さけれるのか、と疑問に思う人もいるかもしれませんが、今朝読んだ本の中に、私と全く同じことが書かれていて、うれしくなりました。

「教育」という立場から、親子や教師と生徒の関係として言っているのですが、職場においても全く同じことが言えるでしょう。その一節を引用させていただきます。

『子どもには特別なことをする必要はありません。毎朝の「おはよう」、寝る前の「おやすみ」といった日常的な挨拶、「ありがとう」「ごめんなさい」という感謝の気持、そして目を見て話すこと。このことを意識して積極的にこどもとかかわっていくことが、何よりの教育であり、親として子どもにできる最大のプレゼントだと思います。

 かかわりの数と質で、人は育ちます。無視しない。遠慮しない。どうかこのことをしっかりと胸に留めて、子供たちと向きあってください。』

『いま、子どもたちに伝えたいこと』(原田隆史著、ウェッジ)
http://t.co/2PIR7kwB より引用 

「不登校」や「ひきこもり」の家族を診察する場合があります。挨拶ができていますか? と質問すると、まずほとんど、挨拶ができていないと答えます。

挨拶が毎日、普通に交わせられる家族であれば、何か大きな精神的な問題が現れてくる可能性は非常に低く、もし現れるとすれば、最初の徴候として、今まで挨拶していた子が、挨拶しなくなるということで出てきます。

挨拶や感謝の気持ちを表現することが、信頼関係を作るためには、当たり前のことではありますが、本当に大切です。

この著者の原田氏は、学校でいじめを減らす方法として、「時間を守る」「場を清める」「礼を正す」の3つを挙げています。つまり、時間を守ったり、きちんと挨拶ができている学校、クラスでは大きないじめは起きないのだそうです。

大きなほころびは、小さなほころびから生まれる。

心理学で「割れ窓理論」というのがあります。建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方から、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるという理論です。

実際にかつて犯罪率が高かったニューヨーク市がこの理論に基づき、落書きや駐車違反の軽犯罪の取締を強化したところ、凶悪犯罪も低下しました。

ある産業医の研究では、事故発生率が高い工場で、「整理整頓」(物を元あった場所に戻す)を徹底的にやったところ、それだけで事故の発生率が減った、というのもあります。

学校教育、家庭での教育、職場の人間関係も同じです。挨拶をしない。時間を守らない。そうした小さな心のほろびから、大きなほころびが生まれて、様々な問題が発生するわけです。

挨拶や感謝することが大切。その根拠は、このように、結構奥深いものがあります。

************

「時間を守る」「場を清める」「礼を正す」心身共に健やかに生きてゆくためには大事なことかもしれませんね☆特に挨拶、小学校にいることが多い私が現在気を付けていること☆生徒達とすれ違う時に「こんにちは~」と大きな声で言うようにしています(笑)礼に始まり礼に終わる☆忘れないようにしたいですね☆

0 件のコメント:

コメントを投稿